デフレ最前線 2019 8 4

「デフレの最前線に行ってきました」
 「や台ずし」とは、寿司屋です。
驚くのは、価格です。
「たまご」、「げそ」が、59円。
「まぐろ」、「いか」、「たこ」が、99円。
 いわゆる「回転ずし」ではありません。
ちゃんとカウンターに座って、
「握り」を頼むようなスタイルなので、
昔からある寿司屋に近いのです。
それで、この価格です。
(テーブル席もあります)
 おそらく、「や台ずし」が開店すると、
デフレの勝者と言われたチェーン店の飲食店ですら、
店じまいになるかもしれません。
 「や台ずし」には、寿司だけでなく、
居酒屋にあるようなメニューもありますので、
居酒屋のチェーン店にとっても脅威でしょう。
 こうなると、飲食店で、
低価格の価格競争をしているようなものです。
 だからこそ、人件費や原材料費の上昇で、
メインのメニューの値上げをした飲食店は、
「客離れ」になってしまいます。
 人件費や原材料費の上昇があっても、
トレンドは、つまり消費者は、デフレの方向です。
 要するに、コストプッシュインフレが起こりかけていても、
デマンドプルインフレではないので、
相変わらず、デフレが継続しています。
 要するに、消費者にとっては、
可処分所得が拡大していないので、
「安ければ安いほどよい」となるのです。
 かつて、東京は、バブル時代に、
世界で最も物価が高いと言われましたが、
20年も続いたデフレによって、
主要都市の中で、世界で最も物価が安いと言われるようになりました。
 東京では、10ドルも出せば、美味しいものが食べられますが、
世界標準では、あり得ない価格となりました。
これが、外国人観光客が東京へ押し寄せる原因です。
 おそらく、美味しいものを食べたいならば、
世界標準は、ランチでも、20ドルどころか30ドル以上でしょう。










































































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